カニカニ銀の軌跡

玉が薄い乱打戦の棋譜ばかりうｐしていますが、条件が揃えばカニカニ銀は鬼のように固い形になります。今回はその典型例とも言うべき棋譜になりました。

久々にカニカニ銀を指し始めたこともあって、奇襲虎の巻―明日からすぐ勝てる (MYCOM将棋文庫)を読み返していています。よくよく見てみると、自分のカニカニ銀は特殊形だったようですね。なんか指してて違和感があった訳だ（笑） でも、この形でも十分通用することがわかったので、この形で行きます。
さて、棋譜は中々の会心譜です。捌きにくい飛車はバサッと捨ててしまって角金銀で食いつくのがカニカニ銀らしい戦いです。高段に対しても十分戦える戦法だと思いました。6段に通用するかどうかが楽しみです。

カニカニ銀を勉強するために必要な本は3冊しかありません（爆） しかもたぶん一番詳しく書いてある必殺!カニカニ銀―究極の二枚銀戦法は2011年4月現在、絶版でしかもユーズド商品も手に入りません。自分も読んだことない（笑） ただ安心してください。奇襲虎の巻―明日からすぐ勝てる (MYCOM将棋文庫)に、それなりに書いてあります。あとは羽生善治 好機の視点に，カニカニ銀崩しの考え方と手筋が、少しだけ書いてある程度でしょうか。その他は児玉孝一大先生の棋譜をひたすら見るぐらいしかないでしょう。あとは気分の問題です。指せばなんとかなる！ …たぶん。

• 初心者・中級者向け

  必殺!カニカニ銀

  児玉 孝一

• 初心者・中級者向け

  奇襲虎の巻

  神谷 広志

• 中級者向け

  羽生善治 好機の視点

  羽生 善治

棋譜フォルダを探していたら，第1号局としてうｐした棋譜より前にカニカニ銀を試していた棋譜があった．これも未熟さが漂う棋譜ではあるけど，正確に指せばカニカニ銀良しだと思う．角交換をして手渡ししたのが良くなかった．攻め100%を目指さないと（笑） 問題は正確にというのがなかなか難しいんですけどね．他戦法より一手の価値が高いです．

カニカニ銀にハマりました。指してみるとドキドキ感があって楽しいです。カニカニ銀は王様の薄さと、攻めの難解さからB級戦法の烙印を押されている戦法ですが、先手盤で確実に主導権が握れて、案外勝負になるので指し始めてみました。カニカニ銀に興味のある人はちょっとぐらいなら参考になるかも知れません。